睡眠時無呼吸症候群とさまざまな病気
睡眠時無呼吸症候群(SAS)と血管・循環器疾患の合併リスク
睡眠時無呼吸症候群は、単に睡眠中に呼吸が止まるだけの病気ではありません。呼吸停止により血管に大きな負担がかかることで、高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞といった循環器疾患を合併するリスクが高まります。
男女で異なる睡眠時無呼吸症候群の初期サイン
睡眠時無呼吸症候群の代表的なサインとしていびきや入眠時呼吸停止が挙げられます。特に男性の場合は、これらの症状から病気が発見されるケースが少なくありません。
一方で、更年期を迎えエストロゲンが低下した女性の場合、典型的なサインが目立たないことがあります。不眠症や持続的な疲労感など、更年期症候群と似た症状が現れることが多いため、更年期のせいだと思い込まずに早期の検査をお勧めいたします。
自覚症状がなくても注意が必要な理由
いびきや入眠時呼吸停止は重症の無呼吸症を示す重要なサインです。日中の強い眠気を自覚する方もいれば、全く自覚がない方も多く、自分一人では気づきにくいのがこの病気の特徴です。
ご家族や周囲の方から「寝ている間に呼吸が止まっている」「いびきがひどい」と指摘されたことがある方は、早めに専門の医療機関を受診しましょう。また、身近にそのような症状がある方がいれば、受診を勧めてあげてください。
睡眠時無呼吸症候群が全身の健康に及ぼす影響
睡眠時無呼吸症候群は、心筋梗塞や脳卒中などの血管疾患と密接に関係していることが明らかになっています。また、糖尿病の悪化や、高血圧、不整脈を誘発する原因にもなります。
このように、睡眠時無呼吸症候群は心臓や血管だけでなく、代謝異常などの生活習慣病にも広く関与しています。適切な治療を行うことで、突然死の予防や循環器疾患の改善につながります。
健康な人と比較した合併症の罹患リスク
健常な方と比較して、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは以下のような疾患を併発するリスクが非常に高いことが報告されています。
| 合併疾患名 | 発症リスク(倍率) |
|---|---|
| 不整脈 | 約4倍 |
| 脳卒中 | 約4倍 |
| 狭心症・心筋梗塞 | 約3倍 |
| 糖尿病 | 約3倍 |
| 高血圧症 | 約2倍 |
| 慢性心不全 | 約2倍 |
重大な疾患を予防するための早期検査の重要性
睡眠時無呼吸症候群の検査は、将来起こりうる重大な疾患を予防するための第一歩です。ご自身の睡眠の質に不安がある方や、周囲から症状を指摘された方は、ぜひ当院での検査をご検討ください。

