花粉症の症状と効果的な治療法・対策について
花粉症の症状と効果的な治療法・対策について
花粉症は、植物の花粉が原因で生じる季節性アレルギー疾患です。主な症状として、鼻の症状(アレルギー性鼻炎)、目や目の周囲の症状(アレルギー性結膜炎)、肌の症状(皮膚炎)が挙げられ、人によっては咳などの症状が現れることもあります。現在、日本国内では約40%の方が発症していると推測されています。
前年の7月の気温が高いと、翌年のために花粉の芽が大量に育ちます。そのため、7月の気候が翌年の花粉飛散量を左右する重要な要因となります。
花粉症のメカニズムと日常生活への影響
花粉症の原因は、体内に侵入した花粉に対して起こるアレルギー反応です。この反応は鼻の粘膜を中心に起こりますが、出現する部位や強さは人によってさまざまです。一般的にアレルギー反応が起こりやすい部位の順序は「鼻 > 目 > 皮膚 > 気管」とされています。
症状が強い方の場合、鼻水が止まらず1日中ティッシュが手放せなかったり、夜も鼻づまりで睡眠不足に陥ったりすることがあります。その結果、1日中だるさを感じたり、仕事や勉強がはかどらないなど、日常生活の質(QOL)を大きく低下させてしまいます。
原因となる花粉の種類と飛散時期
原因となる花粉には季節性があり、種類によって飛散する時期が異なります。ご自身のアレルギー原因を知ることは、適切な対策を立てる第一歩となります。
| 花粉の種類 | 主な飛散時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| スギ | 1月〜5月の連休頃まで | 日本人の40%〜60%が該当し、都心部ほど発症率が高い傾向にあります。 |
| ヒノキ | 3月〜6月頃まで | スギ花粉症の方の約70%が併発していると言われています。 |
| ハンノキ | 1月〜6月頃まで | スギより早い時期から飛散し、約20%の方が該当します。 |
| イネ科 | 5月〜11月頃まで | カモガヤやハルガヤなど。初夏から秋にかけて長く飛散します。 |
| ブタクサ・ヨモギ | 8月〜10月頃 | 秋の花粉症の代表格です。 |
日常生活でできる花粉の回避対策
治療の第一歩は、できるだけ花粉に接触しないことです。外出時はどうしても花粉に接するため、飛散量が多い日は以下の対策を心がけましょう。
- 外出時はマスクや保護用メガネを着用し、衣類は花粉が付着しにくい表面がツルツルした素材(長袖など)を選ぶ。
- 帰宅時は玄関前で上着を払い、室内に花粉を持ち込まない。すぐに着替えることも有効です。
- 洗濯物は外に干すと大量の花粉が付着するため、飛散シーズンは部屋干しを推奨します。
医療機関での治療について
医療機関では、患者様の症状の強さやライフスタイルに合わせて複数の治療法を組み合わせて行います。
内服薬・点鼻薬・点眼薬による対症療法
内服薬(抗アレルギー薬)は、症状が出る前から服用を開始することで、症状を抑えやすくなります。抗アレルギー薬だけでは効果が不十分な場合は、漢方薬、点鼻薬、点眼薬などを併用します。症状が非常に重いケースでは、ステロイド内服薬を使用することでコントロールが改善することも多くあります。
根本的な改善を目指すアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)
アレルゲン免疫療法とは、原因物質(抗原)を少量ずつ投与することで、体内の過敏性を抑える治療法です。当院ではスギ花粉症およびダニによるアレルギーに対する舌下免疫療法を行っています。
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治療の開始時期
スギ花粉の飛散が終わった6月以降から開始します。 -
服用方法
毎日1回、少量の治療薬を舌の下に置いて服用します(5歳以上が対象)。 -
継続期間
高い効果を得るためには、4〜5年間の継続治療が推奨されます。 -
治療の効果
継続している方の約90%が、ピーク時でも薬なしで快適に過ごせるようになっています。
特にお子様の受験期に集中力を維持したい場合や、仕事のパフォーマンスを落としたくない社会人の方は、ぜひ当院へご相談ください。早めの対策で、つらい花粉シーズンを快適に乗り越えましょう。

