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不眠症

不眠症・睡眠障害

朝、気持ち良く起きることができますか?気持ち良く起きることができない方は、不眠症の可能性があります。近年、4人に1人は不眠症状の可能性があります。

不眠症とは「眠れない」症状が1か月以上続き、日中のパフォーマンスが低下した状態と定義されています。不眠は「夜眠れない」という苦痛だけでなく、日中の眠気やだるさや集中力の低下により日常生活の質を確実に低下させます。不眠が続くと、日中の眠気やだるさ、集中力の低下だけでなく、イライラ、頭痛、うつ状態をもたらします。

不眠症は4つのタイプに分類されます。

「入眠障害」②「中途覚醒」③「早朝覚醒」④「熟眠障害」です。

 入眠障害(なかなか寝つけない)

ベッドに入ってから寝付くまでに30分~1時間以上かかる方です。入眠時間が早すぎる時、精神的な問題を抱えている時、不安や緊張が強い時などに起こりやすい。

 中途覚醒(夜中によく目が覚める)

睡眠中に何度も目が覚め、一度起きたあとなかなか寝つけなくなる方です。目が覚める時間や回数は個人差がありますが、年齢とともに多くなります。

 早朝覚醒(朝早く目が覚める)

本来の起きる時間より2時間以上前に目が覚めてしまい、その後眠れなくなる方です。年齢とともに体内時計のリズムがずれて、若い人に比べて夜遅くまで起きていられなくなるので、早寝早起きになります。

 熟眠障害(ぐっすり眠った感じがしない)

時間として眠っていても、「ぐっすり眠れた」という満足感が得られない方です。呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」や足がピクピク動く「周期性四肢運動障害」、ひどいいびきなど、安眠ができない病気が原因になっている方です。

不眠症の原因は?

不眠症の原因はいろいろな原因があります。

  • 仕事や家庭環境・人間関係などによるストレス
  • 睡眠習慣に基づく睡眠リズムの乱れ
  • うつ病や適応障害
  • 睡眠時無呼吸症候群や脳神経・呼吸器・扁桃腺疾患など
  • アルコールや薬の影響
  • 睡眠環境が合っていない(寝室の温度・湿度・騒音や光など)

多くの場合、職場での勤務時間や仕事内容の変化によるストレスや睡眠リズムの乱れ、睡眠習慣が原因となります。

また、精神疾患や基礎疾患が原因の場合は、通常の睡眠薬では奏功しません。その場合には、基礎疾患の治療が最優先です。

基礎疾患のない不眠症の治療は「非薬物治療」「薬物治療」があります。一番大切なのは「非薬物治療」により生活リズムや睡眠の環境を整えることが大切です。ただし、不眠症が原因で日常生活に支障が出る場合には、一時的に「薬物療法」による治療をお勧めします。

当院では不眠症の治療として睡眠薬を使用いたしますが、①のような行動療法の指導により「睡眠薬を内服しなくても寝られること」を目標にしています。

睡眠検査について

当院ではご自宅で2日から5日間の睡眠検査ができます。不眠症は保険適応がないため自費での検査になります。検査機関は睡眠や覚醒をコントロールしているオレキシンを発見した柳沢正史先生が監修するスイミン(S’UIMIN)が担当しています。検査機器は3分程度で装着することができます。検査は柳沢先生が所属する筑波大学での研究結果よりリラックスできるご自宅で睡眠を脳波で客観的に病院レベルの測定が可能です。測定した脳波をAIで解析して、専門家のアドバイスや改善点のアドバイスをレポートで受けとることができます。また、睡眠時無呼吸症の有無も同時に判定することも可能です。

治療方法について

 とても有効な行動療法

・朝起きたら太陽の光を浴びて体内時計をリセットすることがとても大切です。メラトニンは睡眠を促す重要なホルモンで、体内時計がリセットされた約14~16時間後くらいに分泌され、睡眠が促されます。夜10時から12時ごろ自然に眠くなりますよ。

・また、午後から夕方の軽い運動によりさらに、夜10時から12時ごろメラトニンが分泌されるようになります。

・生活習慣を見直すことにより規則正しいメラトニン分泌を促します。

睡眠ホルモンは年齢とともに減少します

睡眠ホルモンは夜間、分泌されます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・睡眠薬がわりの寝酒は睡眠の質を悪化させます

・夕方からにカフェイン摂取、寝タバコはカフェインやニコチンによる覚醒作用があるため、入眠を妨げ、睡眠を浅くします。

 

 

 

 

 

 いびき・呼吸停止は睡眠時無呼吸検査を

睡眠時に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」は、高血圧や糖尿病など増悪させるとともに全身の血管を痛めるため脳梗塞、心筋梗塞、脳出血、将来的に認知機能の低下、認知症になる可能性を高めます。

「いびき」、「呼吸が止まっている」と指摘された方は、睡眠時無呼吸症候群の検査を強くお勧めしています。当院では自宅で出来る簡易検査およびポリソムノグラフィー検査ができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自宅で出来る簡易睡眠時無呼吸検査

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自宅で出来る精密睡眠時無呼吸検査(PSG:ポリソムノグラフィー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検査費用(3割負担時)

簡易検査 3,000円前後
精密検査 12,000円前後(入院検査の場合は¥30,000~¥50,000)

 睡眠障害はメンタルに影響します

寝付けないだけでなく、気持ちが重たく、物事への関心がなくなり、好きだったことが楽しめないなどは、うつ病の可能性を示します。適切なメンタルクリニックをご紹介いたします。

 適切な睡眠時間は

日本人の適切な睡眠時間はおよそ7時間とされています。しかし、人によって必要な睡眠時間はさまざまです。年とともに睡眠時間は短くなります。睡眠時間より朝、気持ち良く目覚められればOKです。

 良い睡眠のために大切なのは睡眠環境です

  • 寝室や寝床の温度や湿度は?:一般に寝室環境は室温20℃前後、湿度40~60%、寝具内温度30℃前後が理想です。
  • 入浴は睡眠の何時間前?: 入浴は眠る2時間前、お湯の温度は38から40度くらい。
  • 寝室の照明: 白っぽい色味や明るい照明は目を覚ます作用があります。
  • 入眠前のスマートフォンやパソコンについて:ブルーライトには覚醒効果があり、控えたほうがいい。と言われていましたが、最近のディスプレーはブルーライトがカットされている機種が多く、入眠に必要な方は使用してもかまいません。
  • 寝床は眠るためだけに: 活動する空間と寝るための空間に分けるのは大切です。長時間のスマートフォンの使用はお勧めしません。

 毎朝同じ時刻に起床し、昼寝は午後3時までの20分程度に

毎朝同じ時刻に起きる。朝起きたら太陽の光を浴びる。規則正しい3度の食事と適度な運動を心がけることで睡眠リズムを整えることができ、食事および運動習慣で熟睡が可能です。

20分程度の短い昼寝は頭をすっきりさせ、集中力や作業能力の低下を防ぐことができます。しかし、午後3時以降に眠るのは夜の睡眠の妨げになるので控えましょう。

内服薬について

 GABA受容体作動薬

脳の興奮を抑えるGABAという神経伝達物質の働きをうながすことで、睡眠できるように作用する薬です。従来の多くの睡眠薬がGABA受容体作動薬に分類されます。短時間しか作用しない「ルネスタ」「マイスリー」「ハルシオン」、やや短めな「レンドルミン」、中間型の「サイレース」長期間型の「ドラール」など多くの種類があり、患者さんごとの不眠症の症状に合わせて選択します。

メリット

  • 非常に短期間で効果を実感しやすい
  • 不安症状なども軽減されます
  • 効果の強さも高く感じやすいです

デメリット

  • 依存性(薬がないと眠れないこと)が出やすいので、睡眠習慣が整う2−3カ月で③のオレキシン受容体拮抗薬に変更あるいは中止するのが理想です。
  • 長期間の服薬により次第に効果が弱くなる耐性が生じることがあるので長期間の連用には注意が必要です

 メラトニン受容体作動薬

メラトニンは体内時計の調節に関係し、睡眠と覚醒のリズムを調節する働きがあるホルモンのこと。睡眠と覚醒のリズムを整え、自然な睡眠をうながす特徴があります。

メリット

  • 自然な眠りを促します
  • 耐性や依存性は①に比べて少ない
  • 中途覚醒や熟眠障害に有効

デメリット

  • 即効性がない:効果がでるまで2週間を要する
  • 眠気が残ったり、頭痛がでる可能性があります

 オレキシン受容体拮抗薬

オレキシンとは起きている状態を保つ脳内物質のこと。このオレキシンの作用を抑えることで、眠りをうながす新しいタイプの薬となります。脳の覚醒システムを抑えることで、脳の状態を覚醒状態から睡眠状態に移行させることにより、自然な睡眠を実現できる薬です。現在、6時間ほど効果が持続する「ベルソムラ」と4時間前後効果を発揮する「デエビゴ」、「クービビック」があります。

メリット

  • 自然な眠りを促します
  • 即効性もある程度あるのが特徴です
  • さらに、耐性や依存性も従来の睡眠薬よりもありません

デメリット

  • 悪夢を見ることがあります:1~5%程度、報告されています
  • 頭痛や眠気が残ったりする可能性があります

不眠症の治し方や改善方法についてのまとめ

 

不眠症にはさまざまなタイプがあり、1人1人原因が異なります

不眠症の治療は「非薬物治療」行動療法が基本で、生活習慣の見直しや睡眠環境が大切です

必要な場合は「薬物治療」も併用します

眠剤は不眠症のタイプによって異なるため、医師と相談して内服薬を選ぶ事が重要です

久喜市上内1746 高橋医院(鷲宮)

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