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甲状腺の病気

甲状腺は、のど仏で蝶々のような形をしている大切な臓器です。血液中に元気ホルモンを分泌して、活動や代謝を正常に保つ大切な役割を持っています。

甲状腺の病気は、一般的にあまり知られていないため、なかなか発見しにくい病気です。健康診断で指摘されたら、一度、採血をお勧めします。

  1. 首の前部が腫れている
  2. 眼球が飛び出している
  3. 健康診断でコレステロール値の異常を指摘された

甲状腺の機能異常、つまり甲状腺の働きが亢進したり低下すると下記のように様々な症状が現れます。
ご覧になっておわかりのように、一般によく見られる症状です。不整脈、更年期障害、うつ病、認知症などの病気に間違われやすい病気でが、採血により診断がつきます。

症状

  • 首の前、のど仏の下のあたりが腫れてきた
  • 眼球が突出してきた
  • 安静にしているのに、心臓がドキドキする
  • 手指が細かくふるえる
  • 暑がりになり、水をよく飲み、汗をたくさんかく
  • よく食べているのに痩せてきた
  • イライラしやすくなった、落ち着きがなくなった
  • 体が冷え、寒がりになった
  • 肌が乾燥し、カサカサになった
  • 体が重く、だるく感じるようになった

甲状腺の病気は採血することにより診断が可能です。

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甲状腺ホルモン値(FT4、FT3)と甲状腺刺激ホルモン値(TSH)について

TSH
FT4
FT3
  高値 低値
高値 TSH産生腫瘍甲状腺ホルモン不応症 バセドウ病
無痛性甲状腺炎
亜急性甲状腺炎
プランマー病
低値 甲状腺機能低下症
(慢性甲状腺炎、橋本病、先天性甲状腺機能低下症、甲状腺手術後、アイソトープ治療後) 
中枢性甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症について

代表的な病気は、橋本病(慢性甲状腺炎)があります。自分の免疫が異常に甲状腺に反応することにより炎症が持続した病気です。男性はとても少なく、ほとんどの患者さんは20歳から40歳前後の女性です。甲状腺機能の低下は半数以上の方に認められ、2-3割前後の患者さんの甲状腺機能は正常です。

症状について

機能低下を認める方には、橋本病(慢性甲状腺炎)があります。自分の免疫が異常に甲状腺に反応することにより炎症が持続した病気で顔・手足のむくみ、体重が急に増える、皮膚がカサカサ、寒がり、気力がなくなり、動くのがめんどくさいなど、痴ほう症やただの疲れと思いがちです。ぜひ、採血を。

治療について

機能低下を認める方には、甲状腺機能を補うホルモン薬としてサイロキシンを少量から服用を始め、慎重に増量します。数ヶ月で維持量が決まり、継続内服します。以降、定期的に甲状腺機能を採血チェックし、内服量が適正かチェックしていきます。

甲状腺機能亢進症について

代表的な病気は、バセドウ病があります。自分の免疫が異常に甲状腺に反応することにより甲状腺ホルモンが多く出ることにより症状が出現する病気です。男性は少なく、患者さんは30歳前後の女性です。遺伝も関与しているため親・兄弟に同じ病気の方がいる場合、症状に注意が必要です。

症状について

首の前の腫れ、目の飛び出し、甲状腺ホルモンの過剰によって起こる動悸、手指のふるえ、暑がり、異常な汗、体重減少、だるいなどいろいろな症状が出現します。ぜひ、採血を。

治療について

甲状腺ホルモンが過剰に作られないようにする治療を行います。内服治療(抗甲状腺薬、ヨウ素剤)、アイソトープ治療、手術治療の3つの方法があります。治療法は重症度により検討を要します。

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